アルゴン熱プラズマ流中でN2とO2よりNOを生成させる場合, CO2を分解してCOを生成させる場合の2つの反応系について理論計算を行った.計算は, 速度, 温度, 濃度の半径方向の分布を考慮した2次元モデルとそれらの半径方向分布を考慮しない1次元モデルの2つのモデルで行った.その結果, どちらの反応系でも2次元モデルの計算結果は実験値と良い一致がみられた.また, 1次元モデルの計算結果はCO2分解の場合は実験値と比較的良い一致が見られたものの, NO合成の場合ではそれらより低い計算結果を与えた.これは生成物であるNOやCOの分解速度の温度依存性の違いによるためと推測された.また, 得られた軸方向の転化率分布より最適なクエンチングの位置を推定することができた.
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