Abstract
水蒸気をキャリヤーとする吸着(気-固)ガスクロマトグラフィーが,フェノール類に対しても有効であることがわかった.固定相(吸着剤)としてChromosorb P AW30/60をガラスパイプ(1.8~3.7mmφ×2.6~3.0m)に詰め,ともにリン酸付加(吸着剤の3%)ののち,500℃で約5分間熱したのち使用した.分離カラム温度は135~205℃,キャリヤー水蒸気(3~70ml/min)は使用した水素炎イオン化検出器にほとんど影響を与えなかった.石炭酸,クレゾール,ジメチルフェノール,エチルおよびブチルフェノールなどの試料はすべて0.1%~0.1ppmの水溶液で実験したが,流出は良好(H.E.T.P.:1.5~3mm)でテーリングは少なく,0.1ppm水溶液試料がそのままで検出可能であった.難溶性試料はカリウム塩水溶液とし,そのまま試料として使用できた.また流出が速く,上記試料が30秒以内で迅速に分析できることもわかった.
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