Abstract

クロム(III),鉄(III),コバルト(II),ニッケル(II),銅(II)のカテコール錯体,チロン錯体の可視・紫外ならびに赤外吸収スペクトルを測定した。コバルト(II)-,銅(II)-カテコール錯体では固体と溶液の可視・紫外吸収スペクトルは異なっているが,その他の各種錯体では一致した。コバルト(II)-,銅(II)-カテコール錯体は固体と溶液中とは異なった構造を有すると考えられる。クロム(III),ニッケル(II)錯体のd-d吸収帯の極大値から10Dq, Bを求め,オキサラト錯体,アコ錯体のそれと比較した。鉄(III)錯体では電子移動吸収帯のためにd-d帯はおおわれて観測されなかった。銅(II)-カテコール錯体の赤外吸収スペクトルの測定結果から,この錯体中では力テコールはキレートせず,配位しているヒドロキソと水素結合によって結ばれていると考えられる。

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