Abstract

既報の緑色のケイ光物質(以下GFSと略す)の水溶液を放置しておくとケイ光の消光がみられる。 GFS水溶液に窒素,空気および酸素を飽和させて,その経時変化を調ベた結果,光と酸素が消光を促進する因子であることが明らかとなった。 GFSは比較的酸化されやすく,酸化されてケイ光を失うという実験結果がら, GFS水溶液を放置したときの消光の要因は光酸化反応であると推定される。 また, D-フルクトースの酸分解溶液中に存在する分解生成物中には,消光の因子となるものは考えられない。むしろD-フルクトース, 5-ヒドロキシメチル-2-フルアルデヒド以外のある種の酸分解生成物が放置中にGFSまたはGFS同様の緑色のケイ光を発する物質に変化するか,あるいはGFSの消光を抑制するものと思われる。

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