Abstract
血液透析患者25例を対象としてリン吸着剤をアルミゲルより炭酸カルシウムに変更して, 12か月にわたり検討した. 当初アルミゲルと同量の炭酸カルシウムを投与し, その後血清Caが11.0mg/dl以下, 血清Pが7.0mg/dl以下になるように, 炭酸カルシウムおよび1α (OH) D3の量を増減した. 20例で炭酸カルシウムのみでリンのコントロールが可能であった. 2例が腹部膨満感のためにアルミゲルのみに移行し, 3例は高リン血症のため, アルミゲルの併用が必要であった. 炭酸カルシウムのみでりンのコントロールが可能であった20例では, 血清アルミニウムは92.4±43.1μg/lより34.3±10.5μg/lまで有意に低下した. また20例中10例で1過性の高Ca血症 (10.8mg/dl以上) が認められたが, 炭酸カルシウム変更後12か月の時点では, 変更前と比較して血清Ca, P, Al-pの値には変化はなかった. 一方血清PTHは前後で有意の増加が認められた.アンケート調査では, 約半数例で炭酸カルシウムはアルミゲルに比べて内服しにくいと答えており, その理由としては, 散剤であるということが多かった. リンのコントロールの不良群に対して, リン制限の指導を行いアルミゲルを中止することができた. 今後このような症例に対して低リン食の指導が必要と考えた.
Sign-in/Register to access full text options 
Talk to us
Join us for a 30 min session where you can share your feedback and ask us any queries you have
Schedule a callDisclaimer: All third-party content on this website/platform is and will remain the property of their respective owners and is provided on "as is" basis without any warranties, express or implied. Use of third-party content does not indicate any affiliation, sponsorship with or endorsement by them. Any references to third-party content is to identify the corresponding services and shall be considered fair use under The CopyrightLaw.
