Abstract

活性炭に坦持したロジウム-白金およびパラジウム-白金合金触媒によるアニリンの水素化を,常圧,常温付近の温度で,酢酸溶媒を用いて検討した。両合金系とも用いた反応条件下において活性極大は認められず,水素化活性は白金含量の増大にともなって連続的に増大した。この傾向は触媒gあたりの活性をとっても,坦体上の金属表面積あたりの活性をとっても変わらなかった。活性化エネルギーはロジウム-白金系においてはロジウムから白金にかけて連続的に低下したが,パラジウム-白金系においては合金上での活性化エネルギーが純金属のものより高い値を示すことが認められた。活性化エネルギーの変化と合金磁化率の変化とは,およそ逆の傾向にあることが認められた。両合金系における活性化エネルギーとヒン度因子の対数との間にはよい直線関係が認められた。それゆえ本実験の場合においても補償効果のなり立つことが示された。ロジウム-白金系におけるジシクロヘキシルアミン生成への選択性は白金からロジウムにかけてほぼ直線的に減少したが,パラジウム-白金系においては,パラジウムに白金が加わることにより,急激にジシクロヘキシルアミンの生成が増大した。

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