Abstract

[目的] 青壮年男性における喫煙と生活習慣の関連を明らかにすること。[方法] 対象は当院健診センターを1年間に受診した男性1万1, 708人。30, 40, 50歳代の各年代を喫煙習慣により, A: 非喫煙, B: 禁煙, C: 1日20本以下, D: 1日21本以上の4群に分けた。アンケート調査から, 行動パターン, 体調 (過労, 易疲労感) , 睡眠, 運動量, 肥満度, 食習慣について比較分析した。[結果] A型行動パターン: 喫煙, 非喫煙とも高齢群ほど多く, 同年代の比較ではD (21本以上) 群に多かった。体調: 喫煙群, 特にD群は過労, 易疲労感を自覚するものが多かった。睡眠: 喫煙群は就床時間が遅く, 寝つきも悪かった。運動量: 喫煙群は日常生活において積極的に運動している者が少なかった。食習慣: 喫煙群は食事が不規則で, 朝食抜きや夜遅い食事が多く, 食事回数が少なく, 少食で肥満度が低かった。また, 塩分, 糖分, 脂肪の摂取制限など食生活への規制が少なかった。嗜好: 喫煙群はアルコールやコーヒーの摂取量が多かった。上述の検討項目は, 喫煙本数との間に量一反応関係がみられたが, これらの悪習慣は加齢とともに改善する傾向が示された。禁煙群は非喫煙群と差がなかった。[総括] 喫煙群には不健康な生活を送っている者が多く, 生活習慣全般の見直し指導が必要であることを明らかにした。

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