Abstract

室内試験により, 除草剤ベンチオカーブの水溶液および土壌からの揮散について研究した. 14C-ベンチオカーブ水溶液に太陽光を照射すると, 水溶液中の放射能は水分の蒸発量に比例して減少した. 水溶液中に土壌を添加すると, ベンチオカーブは速やかに土壌層へ吸着移行し, 放射能の揮散は顕著に抑えられた. 非湛水土壌の表面に散布したベンチオカーブの揮散は湛水土壌からの消失に比べると, はるかに少なかった. 太陽光照射時に水溶液から揮散する放射性物質の半分以上はベンチオカーブ自身であり, 残りは, 生成したp-クロルベンズアルデヒドなどの揮発性の光分解生成物として揮散した.

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