Abstract

単床および複床カラムにおけるアミノ酸の分離は多数行なわれてきたが, 混合カラムにおける研究はまだみられない。アミノ酸憶は双極性イオンとなりうる性質をもつので, 混合カラムにおけるクロマトグラフィー分離の方が有利であると期待される。そこで, Amberlite CG-50 (Na 形)と AmberliteCG-4B(C1形) の混合カラムをつくり, ph6.0 に調整した塩化ナトリウム溶液を溶離液として, 溶離展開させて分離を行ない, その結果を単床, 複床での結果と比較検討した。おもな結果はつぎのようになった。中性アミノ酸はイオン交換樹脂にまったく捕集されないか, または多少弱く捕集されてすぐに 0.01N 塩化ナトリウム溶液で溶出し, つぎに CG-4B にイオン交換 (吸着) された酸性アミノ酸が 0.025N 塩化ナトリウム溶液で溶出し, 最後に CG-50 にイオン交換 (吸着) された塩基性アミノ酸が溶出してきて, アミノ酸の群分離に成功した。さらに両性イオンに解離している pH 範囲での中性アミノ酸の分離において, 混合カラムは特長的挙動を示し, 他のどのカラムよりもすぐれた結果がえられた。

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