Abstract

無機物の酸,塩基,塩の水溶液を展開剤としてマンガン,コパルト,ニッケル,亜鉛の各イオンの分離確認方法,認知可能範囲,さらにをれらの系統分析方法について調べた。実験方法は東洋炉紙No.50を用い,約20℃で上昇展開をおこなった。その結果,酸,塩基,塩の水溶液による展開だけで侭分離することができないことがわかったから,つぎの方法を工夫した。試料を滴下したロ紙は,RfO.4~0.5の範囲に0.1%ジメチルグリオキシムのアルコール溶液を噴霧したのち・アンモニア気流中に約10分放置する。つぎに空気中で完全に乾燥させて・Rf0.1~0.2の範囲にα-ニトロソ-β-ナフトール溶液(α-ニトロソβ-ナフト一ル0.2g+無水アルコール80ml+グリセリン20ml)を噴霧し,ふたたび空気中で乾燥する。 このように前処理をしたのちに,0.5~4N塩化アンモニウム溶液で展開すると分離するくとができる。硫シアン化アンモニウム・硫酸アンモニウム・硝酸アンモニウムのいずれの溶液を用いても良く分離することができる。この場合,マンガンはカッ色のスポットとして原点にとまり,コバルトは飴ニトロソ-δ-ナフトールと反応して赤カッ色となり,ニッケルはジメチルグリオキシムと反応して紅色のスポットとして確認きれる。亜鉛はRfO.55~1.0にわたる範囲に1%の8-オキシキノリのアルコール溶液を噴霧したこのち,紫外線を照射すると,Rf0.6~0.98に黄色の螢光を発する。すなわち,4金属を完全に分離確認することができる。

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