Abstract

ワタの根部から吸収させたクロロメタンスルホンアミド (以下CMSAと略す) の葉中濃度とニセナミハダニ雌成虫に対する殺虫力の関係を経時的に追跡すると, 葉中濃度は処理3日後から5日後に最高に達し, その後減少傾向を示し, ニセナミハダニに対する殺虫力は9日間連続し追跡すると経時的に強くなった. ミカン苗木にCMSAを散布後葉面を水洗し, 葉中への移行濃度を調べると散布24時間後に最も高く, 72時間後では減少していた. また葉表を水洗せずそのまま葉体濃度を追跡すると, 時間の経過とともに減少した. 同時に, ミカンハダニ雌成虫に対する所定時間後の殺虫率は, これらの濃度と平行して変動した. 散布24時間後において, 葉面を水洗した場合の葉中濃度と水洗しなかった場合の葉体濃度における殺虫力は, 前者が後者より低薬量で高い殺虫力を示した.

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