Abstract

樹別交互結実栽培における遊休年のせん定時期を明らかにするため,‘原口早生’を供試して2月中旬あるいはほう芽期の3月中旬に樹冠全面の1年生枝をすべて間引き2,3年生株を設定し,発芽率ならびに生育を無せん定樹と比較した.その結果,せん定は発芽を著しく増加させ,ほう芽期の3月せん定は無せん定の7倍以上に相当する発芽をもたらした.春枝の長さ,葉色には処理間に差がなかったことから,ほう芽期のせん定がこの結実管理法には適当と判断された.また,発芽前後の処理枝皮質内の成分を比較したところ,せん定は時期に依存してデンプンの著しい減少,スクロースの減少ならびに発芽前の窒素濃度の増加をもたらし,発芽に向けた準備の様相が示唆された.

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