Abstract
血管内視鏡直視下レーザー照射に使用する目的で開発した内視鏡の特性と, この内視鏡を使用して動脈壁へ斜めにレーザーを照射した場合の動脈壁の蒸散効果, および臨床例について報告した。新しく開発された血管内視鏡はPFL-25CA (オリンパス社), およびVECCタイプ (クリニカル・サプライ社) である。觀察可能範囲は両者とも2-30mm、解像力は観察深度が3-20mmの時, PF-25CAは0.72-3.16LP/mm, VECCタイプは1.38-5LP/mmであった。レーザー照射による動脈壁の欠損部分の容積を垂直照射と斜め照射で比較したところ. 斜め照射の方が容積は大であった。この容積の相違は照射エネルギーが10ジュールの時, 焼灼容積は斜め照射が垂直照射の約1-22倍, 30ジュールの時は約1.56倍であった、,臨床的に、骨盤および下肢の閉塞性動脈疾患10例に対して内視鏡直視下レーサー照射を行ったところ, ベァファイバーによるレーザーの焼灼効果は照射部の局所に限局していたが, レーザーを安金に照射することが可能であった。また, ベアファイバーによるレーザー照射は, 焼灼効果のより大きいセラミックチップによる焼灼効果を増強するための前処置となり得ることが確認された。
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