Abstract

本稿の目的は、MOOCのプラットフォームを活用した日本語教育の現状と展望について述べることである。研究対象は研究者が2018年度以来直接行っている日英マルチリンガルのMOOC講座である。韓国の大学ではMOOCの講座開発が毎年増加しつつあるが、日語日文学専攻におけるMOOCの開発および研究は非常に少ない。本稿は日英マルチリンガル教育をMOOCを介して発信することにより、(i)需要者のニーズに応えられる、(ii)現在J大学で進行中の日英マルチリンガル教育との相乗効果が得られる、(iii)海外就職及びグローバル人材育成などへの貢献が可能である、(iv)今後の多言語教育の教授法へ貢献できる、(v)JMOOCなど海外の様々なMOOCのプラットフォームにも今後公開が可能であることを述べる。MOOCのプラットフォームを活用した日本語教育の課題として、(i)既存の日語日文学専攻のカリキュラムとは違った画期的なMOOC講座の運用が必要、(ii)現在各大学の日語日文学専攻で作られたカリキュラムではなく、より実用的な講座開発が必要、(iii)MOOC制作のためのIT企業とのコラボレーション、MOOC大学連合体の形成、それから政府支援の拡大などの制作環境の改善、(iv)講義言語の多様化を通した国際化への模索が挙げられる。

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