Abstract

14C-tergurideをラット(0.4mg/kg)およびウサギ(1,100mg/kg)に経口投与後の生体試料中代謝物を高速液体クロマトグラフィーにより分析した.また,主要代謝物の構造を推定するために,ラット肝潅流液およびウサギに高用量(100mg/kg)投与後の尿から代謝物を大量調製し,核磁気共鳴および質量分析計により構造解析を行った. その結果,(1)ラットに投与4時間後の血漿中放射活性のうち15%が未変化体で,他に5種のピークが認められ,主要代謝物画分は脱モノエチル体であった.(2)ラット尿(0~24h)中には投与量の16%が排泄され,未変化体は投与量の0.5%で,主要代謝物画分は脱モノエチル体と高極性代謝物画分のM-1であった.(3)ラット胆汁(0~6h)中には投与量の50%が排泄され,未変化体は投与量の0.9%で,主に2種類の代謝物が認められた.(4)ウサギに投与2時間後の血漿中放射活性のうち8%が未変化体で,他に8種類のピークが認められ,主要代謝物画分のM-1の他,インドール環開裂体あるいは脱モノエチル化後のインドール酸化体(2-keto-3-hydroxy体)などが認められた.(5)ウサギ尿(0~24h)中には投与量の38%が排泄され,未変化体は投与量の0.5%で,主要代謝物画分のM-1の他,脱モノエチル体あるいは脱モノエチル化後のインドール酸化体などが認められた.(6)ラットに比べウサギの方が代謝速度は速かったが,代謝経路に差はなかった.(7)ラット肝潅流液から血漿中主要代謝物が単離され,tergurideの脱モノエチル体とインドール環開裂体の構造が推察された.(8)ウサギ尿から脱モノエチル化後のインドール酸化体が単離された. 以上,ラットおよびウサギにおける主代謝経路は脱アルキル化とインドール2重結合(C2/C3)での酸化反応であった.

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