Measurement of Pore-size Distribution of Active Charcoals by Small-angle Scattering of X-ray

Abstract

多孔体の孔径分布の一つの測定法としてX線小角散乱の利用を試みた。活性化の各段階の一連の活性炭を試料として測定した散乱強度曲線をFankuchenの方法で図上解析した。すなわち孔径分布をク形分布と見なしたときの各ク形成分を代表する細孔の慣性半径と容積比が得られた。各試料とも,total-pore-volumeをトルエン置換比容と水銀置換比容との差に等しいと考え,これから水銀圧入法によって得たmacro-pore-Volumeを差し引いてmicro-pore--volumeを求めた。この数値を上記のク形分布のうちの相当する部分にあてはめることにより,各成分の細孔容積を知った。この結果から各試料の実容積による孔径分布曲線が得られた。孔の形を球と仮定して比表面積を計算したところ,窒素を用いたBET法による値とよく一致した。X線小角散乱による孔径分布測定結果の特性について考察した。