Abstract

単一亀裂の透水や物質移行を評価するモデルとして一般に平行平板モデルを用いる.岩盤中の亀裂は開口幅が不均質に分布し,透水特性や物質移行特性に影響を与えている.そのため,平行平板モデルを用いた場合にそのパラメータ値である透水量係数や亀裂開口幅の代表値の設定手法に課題が内在する.これは,開口幅分布と透水試験などを精緻に測定した試験データが少ないことがその一因に挙げられる.このため,より精緻なデータセットの取得を目的として光学的な手法を応用した測定技術を整備し,10cm角の大きさの岩石亀裂の透明レプリカを対象に透水試験,開口幅測定,トレーサー試験の一連の試験を実施することにより,透水試験と同条件での0.15 mm間隔での高解像度な開口幅データ,定量的な亀裂内の濃度分布及びトレーサーの破過曲線を得ることができた.

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