Abstract
玄武岩質マグマに由来する伊豆大島火山は,伊豆諸島最北部に位置する火山島であり,伊豆諸島の活火山として最も活動度の高いものの一つである.本火山は約1,700年前に形成されたカルデラに特徴づけられ,カルデラ形成以降の噴火史が詳細に明らかにされている.それによればおおよそ100-150年間隔で12回の大規模噴火が,30-40年間隔で12回の中規模噴火が発生している.一方でカルデラ形成以前の噴火史については未解明な部分も多い.噴火履歴からみて現在,次の大規模噴火や中規模噴火がいつ発生しても不思議ではない.このように活火山としての活動性を印象づけ,地球の動的活動を学ぶ場を提供していることなどから伊豆大島はジオパークに認定されている.本巡検では,カルデラ形成以降・以前の噴出物をはじめ,他の火山由来の流紋岩質テフラを観察し,伊豆大島火山噴火史研究の現状とジオパークの活動を紹介する.
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