Extraction and Separation of Thorium from Rare Earths by Azines

Abstract

ケトンとヒドラジンの縮合物であるアジンをメチルイソプチルケトン(ヘキソン)に溶解して硝酸トリウムの抽出を行なうとトリウムと希土類元素の分離が非常によく行なわれることがわかった。アジンとしてメチルイソブチルケタジン,イソホロンケタジン,ジベンザルヒドラジンを用い,硝酸アンモニウムを塩析剤として.0～0.5molの硝酸トリウムの抽出を行なう際の希土類元素の抽出されやすさを,144Ce-144Pr,153Sm,152-4Eu,144Tmの各トレーサーを用いて検討した。このヘキソン-アジン混合港媒はヘキソン単独の場合よりもトリウムを非常によく抽出するが,アジンの濃度を調節すれば希土類元素の抽出もかなり低くおさえられる。そのためトリウムと希土類元素の分離はかなりよく,たとえば従来よく用いられているTBPまたはメシチルオキシドと比較すると0.3mol以下のトリウム濃度では100～1000倍の分離係数が得られる。