Abstract

令和元年東日本台風(台風第19号)後に行った千曲川上流部被災地域(佐久市・佐久穂町)における避難行動に関する住民アンケート結果に基づいて,本災害における当該地域住民の避難行動に関する特徴をまとめ,それらが得られた要因を分析した.得られた結果は以下のとおりである.(1)年代別の避難率は50代で少し低いが,全体的にみると差はほとんどみられなかった.(2)80代以上の避難率が高く,その中で避難率が低くなるといわれている少人数世帯においては逆に避難率が高かった.当該地域での避難行動を促進する要因を分析したところ,ハザードマップの確認や避難訓練への参加などの「事前の防災活動」は無関係であるが,災害時の避難情報覚知や高齢者を中心とした早期の呼びかけなどの「災害時の避難行動」が重要であることが示唆された.

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