Abstract
Antisolvent法により2種の方法で,難水溶性薬物glibenclamide(GLB)及び安定化剤hypromellose(HPMC)からなる非晶質ナノ粒子を調製した.調製法Aでは,GLBを溶解させたDMSO溶液をHPMC水溶液に対して注入し,nano-A懸濁液を得た.調製法BではGLB及びHPMCを共に溶解させたDMSO溶液を蒸留水に対し注入し,nano-B懸濁液を得た.Nano-A及びnano-Bの形態はそれぞれ球形の中空粒子と非球形の中実粒子であった.Nano-Aと比較しnano-Bにおいて昇温過程中の高いGLB非晶質安定化が認められた.これはnano-B中のHPMCとGLBの混和性がnano-Aと比較して高いためと推察された.ナノ粒子中のGLB非晶質の安定性は調製法に依存したGLBとHPMCの混和性の影響を大きく受けることが示された.
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