Abstract

前報*2において天然水中の鮪有機物と鉄とが共同沈殿するさいの量的関係1こついて検討を行なった申の溶存有機物.本報では鉄と共沈する水の性質について検討した結果,つぎの点を明らかにすることができた。1)共沈した紀伊半島沖および相模湾の海水申の溶存有機i物はC:44~45%獺吸収ほ,H:5%,N:4~5%の組成を持ち,紫外部にはなく赤外吸収スペトクルからは水酸基.カルボキシル基の存在力象認められた。透析鮪機溶媒抽出などにょりえられた有機抑と比較して共沈によりタえられた有機物は窒素含有量が高い。2)緑藻分解生成物の共沈実験から生成する懸濁物には有機窒素が有機炭素よりも濃縮されやすく有灘素,pH8において有機炭素との比は約1になる。共沈現象によりこのようなC/N比の低い懸濁有機物が生成するということは機物,深海における懸濁有の分布にこの共沈現象が重要な働きをしている可能性を強めるものである。

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