Abstract

廃自動車, 廃家電, その他の処理物のシュレッダーダストを, 処理プロセスの異なる複数の処理施設から採取し, 資源化, 適正処理のための重要な情報となる物理組成, 発熱量, 金属含有量などの物理化学特性を明らかにすることを目的とした。シュレッダーダストの物理組成は, 可燃物の種類にそれぞれ特徴がある。廃家電シュレッダーダストは硬質プラスチックが多いのに対し, 廃自動車シュレッダーダストはさまざまな素材の混合物のためマテリアルリサイクルは難しく, 処理物によって特性が異なるため, 異なる廃製品の混合処理はリサイクルの困難さを増す。ふるい分けは粒径による組成の差が小さいため素材分離には有効ではないが, 灰分除去には, 特に小粒径群の灰分が高い廃自動車シュレッダーダストに対して効果がある。また, シュレッダーダストは対象物によらず金属のうち銅の含有量が高く, 資源としての価値は高い。

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