Abstract

近年、長野市をはじめとする多くの地方都市の中心市街地では、モータリゼーションの進展により、自動車利用の増加と大型小売店舗の郊外への進出によって、来街者が減少傾向にある。市街地の活性化には、中心市街地の魅力向上のための商業施設の再生に加え、来街者の市街地内回遊行動を支援するシステムの導入が急務である。本研究では、それぞれトランジットモール実施規模が異なる平成16、17年の長野市中心市街地回遊行動実態調査に基づき、(1)トランジットモールの導入規模が回遊行動範囲と回遊トリップ数に与える影響を分析し、トランジットモールの最適規模の決定要因を検討する。(2)来街者の来街主要目的に基づき、市街地内での目的構成パターンを明らかにする。(3)市街地内での駅、バス停、駐車場などの選択要因を明らかにし、活動拠点までのアクセス交通手段の整備や、活動拠点から市内主要施設までの歩行環境整備方策の決定のための要因について考察する。(4)市街地内移動距離と回遊トリップ数との関連、トランジットモール導入による道路交通条件が回遊行動特性に与える影響を分析とする。

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