Abstract

正常な外観と発芽能力を有しているにもかかわらず, 麦芽にした場合品質が劣るビール大麦が散見される場合がある.その様な大麦の中に, 殻皮を硫酸処理により除去し, アミドブラック溶液に浸すことにより, 糊粉層が青黒く染色されるものがある.同染色部位は, 走査型電子顕微鏡で観察すると, 糊粉層細胞表層が剥ぎ取られハニカム構造をしており, この様な大麦の糊粉層はジベレリンに対する感受性が低下していた.このことから, アミドブラックによる染色法が糊粉層異常粒の検出法として利用できるものと考えられた.

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