Abstract

要旨耳管通気法は,耳管咽頭口より耳管を通じて鼓室内へ空気を送気し,耳管の通気度や鼓室内の浸出液の評価,また滲出性中耳炎や耳管狭窄症の治療を行う外来処置である。昔より日常的に行われてきた手技であるが,合併症として鼻腔損傷,化膿性中耳炎および鼓膜穿孔のほか,稀に重篤な中枢神経合併症を起こすことが知られ,最近は施行頻度が減少している。今回我々は,耳管通気法後に,合併症と思われる気脳症,空気塞栓症を発症し,さらに重篤な呼吸不全を併発し,救命にVV–ECMOを要した症例を経験したので,文献的な考察とともに報告する。

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