Abstract

タチスズメノヒエの防除に関する基礎的研究の一環として, 本草種を乾土重に対する土壌水分を20%, 32%, 58%及び64%として1/5,000aワグネルポットで栽培し, 土壌水分と生育・種子生産構造との関係を調査した。1. 草丈は土壌水分の高い処理区ほど伸長し, 成熟期に64%区で最高, 20%区で最低となり, 両区間に著しい差が認められた。分けつ数についてもほぼ同様な結果を得た。2. 生長量形質, すなわち地上部乾物重, 地下部乾物重及び全乾物重はいずれも64%区で最高値を, 32%区で最低値を示し, 両区間に著しい差が認められた。3. 種子生産形質, すなわち個体当たり穂数・穂重, 1穂重及び千粒重についても生長量形質と同様な傾向の結果を得た。4. 有効分けつ率は64%区で最高値を示し, 32%区で最低となった。5. 生長量形質と種子生産形質は土壌水分による差異が著しく, 生長量形質では地上部乾物重の可変性が最も高かった。種子生産形質では個体当たり穂数が変異性は最も高く, 千粒重は最低値を示した。6. 本草種は特に多湿地域において生育・繁茂が盛んになり, その除草作業も高い土壌水分のため十分な効果をあげることは期待できないので, 多湿地域におけるサトウキビ栽培に当たってはこの点を十分に考慮する必要がある。

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