Abstract

侵襲下におけるエネルギーおよび蛋白代謝動態の変動と, 栄養管理がこれに与える影響を検討した.食道癌, 胃・大腸手術症例46例にグリセロール代謝回転, 間接熱量測定, 血中FFA, ケトン体を測定したところ, 侵襲下では脂肪の分解・合成・再合成, エネルギー消費量が亢進していた.同じく61例につき15N gly定速静注法で全身蛋白代謝回転を測定したところ合成, 分解とも侵襲が大きくなると増加した.以上エネルギー消費量, 蛋白エネルギー基質の代謝回転は侵襲の大きさと比例して亢進した.胃・大腸手術52例をアミノ酸1.0, 1.5, 2.0g/kg/d投与する3群に分け, 同38例を30%および21%BCAAを投与する2群に分け, また食道癌手術12例をヒト成長ホルモン (HGH) 24IU/d投与する群と非投与群に分けて検討したところ, アミノ酸の増量, 高濃度BCAA投与, HGH投与の蛋白代謝改善効果を認め, いずれも蛋白代謝が活発となり特に合成の増加が著明であった.

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