Abstract

Microsoft Excelに添付されている最適解の検索ツール、ソルバーを用いて滴定曲線から酸の解離定数及び濃度を決定することを試みた。滴定曲線は、クエン酸水溶液を水酸化ナトリウム溶液で滴定することによって得た。滴定曲線の式は、解離定数の複雑な非線形方程式で表されるが、ソルバーではそのことを意識することなく解が得られた。逐次解離定数はそれぞれ1.44×10-3、5.15×10-5、2.29×10-6M、濃度は5.14×10-3Mが得られ、文献値、実際の値によく一致していた。この計算を行うのに必要な時間は、Ptentium 90MHz搭載のパソコンでも8.60秒であり、十分な実用性を持つ。今後のCPUの発展から考えると、ソルバーはさらに多くの変数を持つ問題にも対応可能な強力な道具となり得る。

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