Abstract

小児の経食道心エコーは成人に比べ合併症の危険性が高く, 普及の障害となってきた. 小児においては事故抜管, 気道の圧迫, 左房・大動脈の圧迫が最も問題となる. しかし, 合併症という罪の反面, 小児においても経食道心エコーが非常に有用であった症例, 経食道心エコーにより救命できた症例もしばしば経験される. 近年では, 経食道心エコーなしでは事実上試行不可能といわれている小児心房中隔欠損症のカテーテル治療も普及しつつある. 小児麻酔において経食道心エコーを安全かつ効果的に使用するためには, その功と罪をよく理解し, 十分な適応の検討, 適切なプローブの選択, 慎重な操作, 経験の蓄積が必要となる.

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