Abstract

要約 背景 バッカルファット(BFP)除去術は、下顔面のボリュームダウンに有効とされる確立された手術であるにもかかわらず、この手術の体系的で確実な方法を説明する報告は非常に少ない。 筆者は、本論文でBFP除去術の一方法を、手術の重要な助言や情報とともに紹介する。 目的 筆者は、顔面のスリミングや顔下部のたるみの改善を求める患者に対してBFP除去術を行った。 この手術の真の効果を把握するために、客観的な顔面スケールを術前と術後で比較した。 方法 術前および術後の3次元(3D)写真を撮影し、3D写真解析により頬の容積と下顔面水平長の数値データを取得した。 そのデータを統計的に解析し、術後の改善点を明らかにした。 結果 患者の平均年齢は54.23±10.31歳であった。 BFP除去術は60.30±5.93分を要した。 術前体重および術後12ヶ月の体重は、それぞれ52.3±6.84 kgおよび52.3 ± 6.75 kgであった。 除去したBFPの平均重量は、右側で1.74±0.72 g、左側で1.59±0.71 gであった。 術前の下顔面容積の平均は、右側で209.36±30.22 mL、左側で209.03±30.13 mLであった。 術後12ヶ月の下顔面容積の平均は、右側で205.00±30.37 mL、左側で204.43±30.02 mLであった。 その結果、左右で有意差が認められた(P < 0.01)。 下顔面平均水平長は、術前では238.73±10.87 mm、術後12ヶ月では235.06±10.57 mmであった。 その結果、有意差があることが確認された(P <; 0.01)。 結論 BFP除去術を適切に行うことにより、容積の大きい顔に対して明確な顔面のスリミング効果が得られ、中高年のBFP下垂症による下顔面のたるみの改善にも寄与し得る。 Level of Evidence (証拠レベル) 4

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