Abstract

平成 30 年 7 月豪雨により,高知県長岡郡大豊町の立川川流域では,高知自動車道の立川橋を破壊した崩壊も含め,20 箇所以上で大規模崩壊が発生した。本報では,この地域の大規模崩壊発生斜面の地形的な特徴を,LiDAR による地形表現図と,現地踏査により検討した。すると大規模崩壊の発生部位の上部には地すべり地形が存在し,その辺縁部の遷急線から崩壊するものがほとんどであった。また崩壊部も,別の地すべり地形内に存在する場合が多かった。また現地踏査で確認した範囲では,今回の崩壊範囲の上部で比較的新しい亀裂や地盤の変動が見られた。これらの事実は,斜面上部に位置する地すべり地形の再滑動が発生し,その末端が崩壊したことを示唆する。

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