Abstract

我が国ではプライマリ・ケアの質の向上が喫緊の課題となっているが,現状として,プライマリ・ケア施設に特化した第三者評価プログラムは存在しない.本論文では,日本のプライマリ・ケア第三者評価プログラムの開発に先立ち,先行する諸外国におけるプライマリ・ケア施設評価の体制と評価基準を検討する.海外4カ国の第三者評価機関のプライマリ・ケア施設評価基準と,入院医療に重点を置いた日本の病院評価基準とを比較すると,日本でプライマリ・ケア施設の評価基準を開発する際には,プライマリ・ケア施設評価に特徴的な予防医療,在宅医療といった領域を包括し,患者視点の医療の質データの収集・活用に関する基準を強化する必要があると考えらえる.またプライマリ・ケアの特性を主要な枠組みの一つとして評価基準の構造を決定し,第三者評価を実行することが,プライマリ・ケア施設の継続的質改善を通した機能強化に繋がると考えられる.

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