Abstract

抗リウマチ剤として開発されたdisodium 4-chloro-2, 2'-iminodibcnzoate (CCA) のヒト末梢リンパ球の免疫グロブリン産生に対する抑制効果を検討した.実験系は, 精製B細胞をT細胞, およびpokeweed mitogen存在下で培養して得られるimmunoglobulin産生細胞をreverse hemolytic plaque法で測定した.この実験系にCCAの0.01~0.1μg/mlを添加すると, IgM-plaque forming cell (PFC) の明らかな減少が認められた.またIgGではCCAの濃度が高くなるにつれて, 抑制効果が認められた.経時的に0.1μg/mlのCCAを添加した実験ではCCAの培養初期の添加によりPFCの減少を認めたことから, CCAのimmunoglobulin産生に対する抑制効果は培養初期の反応に作用することが明らかになった.T細胞のかわりにhelper factorを添加したものではCCAのPFC抑制効果が認められないことから, CCAのB細胞分化に対する直接的な抑制効果でないことが示唆された.以上のことから, CCAのimmunoglobulin産生細胞に対する抑制効果はsuppressor Tの活性化, またはhelpcr Tの抑制によるものと考えられる.

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