Abstract

サルコペニアは,加齢に伴う身体活動の低下や栄養状態の変化,内分泌系の変化,神経筋接合異常など,さまざまな要因が関与しており,併存する疾患の影響も大きく受ける.筋タンパク合成の低下・分解の亢進,オートファジー不全,ミトコンドリア機能障害,筋修復障害などがそのメカニズムとして考えられているが,最近はレニン-アンジオテンシン系,マイオカイン,筋微小循環とサルコペニアの関係も明らかにされつつある.これらの機序に基づくサルコペニアの治療法の開発も進められているが,既存の薬物で応用可能なものを除き,確立に至っているものはまだない.

Full Text
Published version (Free)

Talk to us

Join us for a 30 min session where you can share your feedback and ask us any queries you have

Schedule a call