Abstract

症例は101歳女性.嘔吐を主訴に当院受診.イレウスの診断にて入院となった.イレウスチューブを挿入後症状は改善したが,チューブの先端が進行せず,イレウスチューブ造影検査で先進部に狭窄部位があると診断した.保存的治療の限界であり,手術適応と判断した.手術のリスクを評価すると,合併症発症や死亡のリスクが非常に高いが,ご家族に十分に説明を行い,同意を得たため手術を施行した.大網による索状物によって,回腸末端より約10cmの部位から約50cmにわたりclosed loopを形成し絞扼されていた.腸管の色調は比較的良好であったが,索状物を切離した後も瘢痕狭窄が残存したため,小腸を部分切除した.術後は合併症もなく経過良好にて術後21日目に退院された.今回われわれは超高齢者101歳のイレウスの手術を施行し,良好な経過を得た症例を経験したので報告する.

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