Abstract

目 的:本研究の目的は,臨地実習における看護学生の援助要請行動の特徴を明らかにすることであった.方 法:看護系大学2~4年生を対象に,無記名調査を行った.調査内容は,1)臨地実習における困りごとおよびその相談の有無であり,これを看護実践,患者との関係,教員・実習指導者との関係の3つの状況についてそれぞれ尋ねた.また2)援助要請スキル,開示状況,アサーティブネス,他者支援の4尺度について評定を求めた.これらの得点を,相談群と非相談群で比較した.結 果:有効回答は190件であった.困りごとが生じた状況は,看護実践,患者との関係が多かった.一方,約4割の学生が,教員や実習指導者との関係に関する困りごとを,誰にも相談していなかった.2群の比較では,援助要請スキルの尺度得点,および,開示状況とアサーティブネスの一部の下位尺度得点は,相談群が非相談群より望ましい得点であった.考 察:看護学生は,臨地実習で教員・実習指導者との関係に関する困りごとを相談しにくいことが示された.また援助要請行動には,援助要請スキル,自己開示,アサーティブネスが関連していたことから,これらを育む教育的支援が必要と考える.

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