Abstract

北部九州において耐倒伏性を付与した直播用良食味品種を育成・選定するために, 湛水直播栽培における耐倒伏性の評価方法を検討した. 湛水直播栽培においては倒伏程度と稲体の支持力を表す押し倒し抵抗値とは相関が高く, 押し倒し抵抗値を用いて立毛状態で, 耐倒伏性の品種間差を評価できることが確認された. 湛水直播栽培における押し倒し抵抗値と移植栽培における押し倒し抵抗値の相関は高く, 移植栽培における押し倒し抵抗値と湛水直播栽培における倒伏程度の相関も高かった. したがって, 移植栽培条件下で押し倒し抵抗値を測定することにより, 湛水直播栽培条件下における倒伏程度を測定することが可能である. これらのことから, 耐倒伏性を付与した湛水直播用品種を育成する場合, 移植栽培条件下で押し倒し抵抗値を測定することにより, 直播栽培をせずに倒伏抵抗性の系統選抜が可能となり, 湛水直播用品種の育成・選抜の効率化が図られる.

Full Text
Published version (Free)

Talk to us

Join us for a 30 min session where you can share your feedback and ask us any queries you have

Schedule a call