Abstract

液状陰イオン交換体(高分子量アミン)をもちいて,アルミニウム合金中の亜鉛の迅速定量法を検討した.塩酸酸性溶液中の亜鉛を高分子量アミンで抽出する時,銅,鉄も少量抽出される.鉄はEBT指示薬をもちいて,EDTA溶液で亜鉛を滴定する際,妨害するので,試料を塩酸と過酸化水素で溶解したのち,メチルイソブチルケトンで抽出除去した.鉄を除去した溶液から高分子量アミンで亜鉛を抽出し,0.3N硝酸でストリップしたのち,トリエタノールアミン,シアン化カリウムで銅,亜鉛および微量のアルミニウムをいんぺいし,亜鉛のみホルマリンで破へいし,EBTを指示薬として,EDTA溶液で滴定する.JIS法と比較したが,ほとんど差異はなく,分析所要時間も20~30分程度であった.

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