Abstract

肝細胞癌に対する局所療法の目覚ましい進歩に比し,化学療法のそれは充分とは言えない.しかし, Stage IVのような進行肝細胞癌でも多剤併用の肝動注療法などにより高い奏効率が報告されるようになった.特にlow dose FP (5-fluorouracil, cisplatin)や経皮的肝灌流,あるいは高度門脈浸潤例(Vp3以上)に対するインターフェロンα (IFNα)併用肝動注化学療法などが試みられ,長期生存例も見られている. IFNα併用動注化学療法では約5割の症例に奏効例が見られ,手術成績をも凌駕している.しかし,いずれもパイロット的な検討が多く,エビデンスに基づいた標準的治療とは言いがたい.さらに肝細胞癌に対する肝移植も可能となり,肝外転移巣に対する有効な化学療法の開発がより一層重要となっている.

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