Abstract

キリマンジャロ (5,895 m) の氷河は近年の気候変動により急速に縮小している。また,キリマンジャロは“Water Tower”とも称されるように地域の給水塔として重要な役割を果たしている。本研究では近年の氷河の縮小面積の分析を踏まえた上で,その縮小する氷河の融氷水が山腹河川水に寄与している可能性について,衛星画像解析と同位体比分析から考察した。先行研究の結果と今回の衛星画像解析から,キリマンジャロの氷河は1912~2019年の間,速いスピードで縮小していることがわかった。氷河の年平均縮小面積は 0.066 km2 (1989~2000年),0.067 km2 (2000~2010年),0.088 km2 (2010~2019年) と増加傾向にあり,このペースが続けば2030年頃にはキリマンジャロから氷河が姿を消すことが予想される。

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