Abstract

ボリフルオロアルキル=o-ニトロベンゼンスルホナート [1a~d] と1, 4-ジアザビシクロ[2. 2. 2]ユオクタン(DABCO)との反応を種々の条件下で検討した。ボリフルオロアルキル基の短い [1a,b] はベンゼン中, 35。Cで高収率(93~94%)の1-(ポリフルオロアルキル)-4-アザ-1-アゾニアビシクロ[2. 2. 2]オクタン=o-ニトロベンゼンスルポナート [2a,b-I] を与えたが, ボリフルオロアルキル基の長い [1c,d] は同条件下では反応しなかった。しかし, ベンゼン中, 80。Cでは, いずれのスルホン酸エステルからも4-アザ-1-[2-[4-(ポリフルオロアルキル)-1-ピペラジニル]エチル]4-アザ-1-アゾニアピシクロ[2. 2. 2]オクタン=o-ニトロベンゼンスルポナート [3a~d-I] が生成した。 [1a] とDABCOとの反応は室温, プロトン性溶媒中ではまったく起こらなかったが, 非プロトン性極性溶媒中では反応はゆるやかに進行し [2a-I] のほかに [3a-I] を与えた。ρ-トルエンスルホン酸エチル [5] および2, 2, 2-トリフルオロエチル=ヨージド [7] とDABCOとの反応の結果と [1a] とDABCOとの反応の結果とを比較検討した。合成した第四級アンモニウム塩の二次イオン質量分析(SIMS)では第四級アンモニウムイオンとo-ニトロベンゼンスルホン酸イオンを含むクラスターイオンが観測された。

Full Text
Published version (Free)

Talk to us

Join us for a 30 min session where you can share your feedback and ask us any queries you have

Schedule a call