Abstract

直留ガソリン中脂肪族硫黄化合物をクロスチェックする目的から,フレームホトメトリック検出器(FPD)装着のガスクロマトグラフ(GC)とガスクロマトグラフに走査速度の大きい四重極型質量分析計を結合させたガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)の2種の機器を使用することにより,定性分析する方法を検討した.直留ガソリンに含まれる硫黄化合物は多く,前処理として分別抽出を必要とした.フラクションは金属塩との選択的反応を利用し,チオール類,モノスルフィド類,ジスルフィド類に分け,そのフラクションをFPD付GCとGC-MSで分析し,17種の硫黄化合物を同定した.GC-MSにおいては,(1~150)amuの質量範囲を500msで走査し,質量分析を行った.

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