Abstract

サトイモの個体群光合成に対する子イモ葉身光合成の寄与率を,閉鎖系同化箱と13CO2の供与を併用することによって推定し,子イモ葉身の光合成と塊茎収量との関係について考察した.子イモ用品種の烏播と石川早生,親子イモ兼用品種の赤芽および親イモ用品種の台湾芋を水田転換畑で栽培し,分球イモ葉(ここでは子イモ葉)を全て切除した切除区と,これを行わなかった対照区を設けた.10月中旬に烏播の個体群光合成速度を閉鎖系同化箱で測定するとともに,これに13CO2を供与した.対照区,切除区の個体群光合成速度はそれぞれ24.6,17.5μmol m-2S-1で,対照区の個体群光合成のうち子イモ葉身は29.1%を占めた.塊茎収量は,全品種を込みにしたとき,対照区が総収量では16%,上イモ収量では34%勝った.子イモ葉身の光合成産物が,各塊茎の肥大を促進することによって個体当たり塊茎重の増大に寄与したと考えられた.

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