Abstract

マンモグラフィを用いる乳癌検診においては,過剰診断(overdiagnosis: OD)の存在が不可避である。まず,OD がどの程度,検診発見乳癌中に含まれるのかを知ることが重要である。 本研究では,もしOD が早期乳癌にある割合で存在すると仮定した場合に,その割合によって乳癌死亡減少を示す相対リスク(RR)がどのように変化するかを定量的に明らかにすることを試みた。日本のデータを利用して計算すると,OD が0%の場合,RR は0.754であるのに対し,20%ではRRは0.807と低下し,61%では1.0と有効性がなくなることが示された。今後,日本の乳癌検診において,どの程度のOD が含まれるかを調べることが必要である。

Full Text
Published version (Free)

Talk to us

Join us for a 30 min session where you can share your feedback and ask us any queries you have

Schedule a call