Abstract

日本の放射線医療の現状を打破するため,医療の現場で医療スタッフとして働く医学物理の専門家集団の形成が不可欠である。現在の日本の放射線医療には医学物理の職制はなく,職場がなければ有能な人材の参集を図る条件はない。医学物理士認定機構にかかわるすべての方々,団体はこの現状を打破するため医学物理専門家たるにふさわしい人材の育成を通じ,その社会的認知のための取り組みを強力に進めつつある。人材育成は一朝一夕で成るものではなく,それにふさわしい教育プログラムと教育組織の確立が不可欠である。医学物理に係る専門家の育成のために原子核(力)関連の研究教育組織は先導的役割を担うべきと主張する。新たな人材の注入により,なによりも日本の放射線医療の現状の認識を一変させ,日本のみならず世界の患者に最高の医療を提供していくことができる条件を確立するために。

Full Text
Published version (Free)

Talk to us

Join us for a 30 min session where you can share your feedback and ask us any queries you have

Schedule a call