Abstract

食肉検査で食用不適と判断した牛431頭より無作為に抽出した19例の心臓・肺・肝臓・腎臓・脾臓及び舌を病理組織学的及び免疫組織化学的に検索した.これらの19例中10例(52.6%)で,いずれかの臓器にAAアミロイドの沈着を認めた.全部廃棄理由では,「高度の水腫」で5例中4例(80.0%)に,「敗血症」で13例中6例(46.1%)に沈着が認められ,「膿毒症」1例では沈着を認めなかった.沈着例は37~130カ月齢のホルスタイン種雌であった.また,肝臓及び腎臓に沈着を認める例が多く,舌に沈着を認める例もあった.沈着臓器の肉眼的変化について,高度沈着のあった腎臓2例で腫大や黄色化を認めたが,他の症例では著変を認めなかった.本調査よりと畜場搬入牛におけるアミロイド症の発生状況等についてさらに調査が必要であると考えられた.

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