Abstract

わが国の臨床産科麻酔では帝王切開術の麻酔が最も多く行われている. この麻酔を母児ともに少ない危険性で安全に行うためには, 確実な区域麻酔法の手技を身につけることが第一歩である. そのためには妊娠に伴う解剖学的, 生理学的変化をふまえ, 正確な位置への針の刺入法を修得することと, 妊婦の背景や病態, 施設の支援体制を考慮して, 適切な薬剤の選択を行うことが重要で, それにより, 適切な麻酔が確立される. 特にわが国の6割の施設で帝王切開術の半数以上に用いられている脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔の手技は, 単純に脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔を組み合わせたものではなく, 両者の相互作用を念頭に行う必要がある.

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