Abstract

症例は47歳,女性.乳癌で34歳(左乳房部分切除術+センチネルリンパ節生検)と44歳(右乳房全切除術+センチネルリンパ節生検)時に加療した.両側乳癌既往,若年発症,家族歴から遺伝学的検査の提供推奨と判断した.BRCA遺伝学的検査を行い,BRCA1に病的バリアントを認め,遺伝性乳癌卵巣癌症候群と診断された.予防手術の希望があり,女性診療科にてリスク低減卵管卵巣摘出術を施行された.マンモグラフィー,乳腺超音波,乳房MRIで乳房内に病変がないことを確認し,左温存乳房に対するリスク低減乳房切除術を施行した.術後病理結果で2mm大の非浸潤性乳管癌(エストロゲンレセプター(ER)陽性)を認めた.右乳癌術後に対しタモキシフェン+LH-RHアゴニスト加療中であったが,リスク低減卵管卵巣摘出後はホルモン剤をアナストロゾールに変更し,経過観察中である.

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