Abstract

環境γ線線量率を測定する際,全線量率だけでなく,その中に含まれる人工放射性核種による寄与を評価することは放射線防護上とても重要である。しかし,全線量率から天然放射線の寄与のみを直ちに評価するのは難しい。そこで本研究では,全国16地点で可搬型NaIシンチレーション測定装置を用いて環境γ線線量を測定し,そのデータを用いて緊急時に迅速かつ精度の良い天然及び人工放射性核種による環境γ線線量率の弁別を試みた。その結果,三つの異なるγ線エネルギー範囲で評価した測定精度はそれぞれ3.3,0及び10%であり,人工放射性核種による寄与分の迅速な弁別法の有用性を立証した。

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